こんにちは、林です。
今回は、一人暮らしの女性の老後に必要な資金についてご紹介します。
一人暮らしの女性は、老後にどれだけの資金が必要なのでしょうか。
老後資金は、自分の生活水準や収入源によって変わりますが、一般的には約2,000万円が目安とされています。
しかし、この金額はあくまで平均的な場合であり、個人差があります。
また、年金制度や医療費、介護費用などの将来の変化も考慮する必要があります。
そこで、この記事では、一人暮らしの女性が老後に必要な資金を計算する方法や、貯め方や見直し方について紹介します。
自分の将来に備えて、安心できる老後資金を準備しましょう。
一人暮らしの女性が老後に必要な資金をシミュレーションしよう
女性の一人暮らしでは、老後に必要な資金をしっかりと計算しておくことが大切です。
老後資金のシミュレーションは、次の3つのステップで行えます。
- 老後の生活費を見積もる
- 老後の収入を見積もる
- 老後の生活費と収入の差を計算する
それでは一つずつ順番に見ていきましょう。
1. 老後の生活費を見積もる
老後の生活費は、現在の生活水準や住居形態、趣味や娯楽などによって異なります。
しかし、総務省統計局のデータによると、65歳以上の女性単身世帯の1ヶ月間の消費支出は約15万円となっています。
内訳は以下の通りです。
内訳 | 金額 |
---|---|
食費 | 3万7,542円 |
住居 | 1万3,141円 |
光熱・水道 | 1万5,143円 |
家具・家事用品 | 7,119円 |
被服及び履物 | 4,388円 |
保健医療 | 8,447円 |
交通・通信 | 1万3,423円 |
教育娯楽 | 1万5,041円 |
その他の消費支出 | 3万4,727円 |
合計 | 14万8,971円 |
これは必ずしも「月に15万円あれば大丈夫」ということを示したデータではありません。
例えば、「保健医療」が8,447円となっていますが、これだけでは大きなケガや事故に備えることは現実的に難しいです。
また、住居費の1万3,141円は持ち家と賃貸の平均値を表しています。
賃貸で暮らす人の場合、さらに費用がかかるため注意が必要です。
冠婚葬祭や旅行等の大きなイベントへの備えも、上記には含まれていないと考えたほうがよいでしょう。
余裕のある老後を過ごすためには、上記の金額にプラス5万~10万円ほどを想定しておくことが理想的です。
目安としては、最低限の生活を送る場合は月に15万円、安定した生活を送る場合は20万円、趣味・娯楽の多い充実した生活を送る場合は25万円ほどを想定しておきましょう。
2. 老後の収入を見積もる
老後の収入は、主に年金や貯蓄、資産運用などから得られます。
しかし、年金制度は今後も変わらないという保証はありませんし、貯蓄や資産運用もリスクが伴います。
そのため、老後の収入を見積もる際には、慎重に行う必要があります。
年金
年金は、厚生年金と国民年金の2種類があります。
厚生年金は会社員や公務員などが支払い、受給するもので、国民年金は自営業者やフリーランスなどが支払い、受給するものです。
厚生労働省のデータによると、女性の厚生年金受給額の平均は、月10万3,000円です。
一方、女性の国民年金受給額は、月5万4,000円です。
つまり65歳以降は働いていない場合、老後の収入は月々約10万円、もしくは約5万円であると計算できます。
貯蓄
貯蓄は、老後資金の準備に最も一般的な方法です。
総務省統計局が公表している「2019年全国家計構造調査」によると、60代独身女性の貯蓄額は812万1,000円となっています。
しかし、この貯蓄額だけでは老後資金として不十分です。
また、貯蓄額によってもらえる利息もほとんどありません。
そのため、貯蓄だけに頼らずに、資産運用を行うことがおすすめです。
資産運用
資産運用とは、自分のお金を有効に活用して増やすことです。
例えば、株式や投資信託などの金融商品に投資したり、不動産や事業などに出資したりすることが挙げられます。
資産運用にはリスクがありますが、長期的に見れば利益を得る可能性が高くなります。
特に一人暮らしの女性の場合は、老後資金を増やすために有効な手段です。
3. 老後の生活費と収入の差を計算する
ここで1.の老後の生活費と2.の老後の収入の差を見てみると、支出が収入を上回ってしまうことに気付きます。
収支のマイナス分を老後資金として蓄えておく必要があります。
・厚生年金を受け取る女性の場合
約20万円 (【1】で想定した安定した生活費) -約10万3,000円 (【2】で想定した平均厚生年金受給額)
⇒ ひと月で約9万7,000円マイナス (※年にして約116万4,000円のマイナス)
・国民年金を受け取る女性の場合
約20万円 (【1】で想定した安定した生活費) -約5万4,000円 (【2】で想定した平均国民年金受給額)
⇒ ひと月で、約14万6,000円マイナス (※年にして約175万2,000円のマイナス)
このように、老後の生活費と収入の差は、年金の種類によって大きく異なります。
厚生年金を受け取る女性でも、毎月約10万円の不足が発生しますし、国民年金を受け取る女性では、毎月約15万円の不足が発生します。
これらの不足分を補うためには、老後資金として貯蓄や資産運用が必要です。
老後資金を貯めるための3つのコツ
老後資金を貯めるためには、どのようなコツがあるのでしょうか?
ここでは、私が実践している方法や参考になる情報を紹介します。
コツ1:毎月一定額を自動積立する
私は毎月給料日に自動的に10万円を貯蓄口座に振り込むように設定しています。
これで無理なく貯金ができますし、使えるお金が減る分、節約意識も高まります。
もちろん、10万円という金額は私の場合であり、皆さんの収入や支出に合わせて調整してください。
コツ2:余ったお金はすぐに貯蓄する
私は毎月末に残ったお金をすべて貯蓄口座に移動させます。
これで予期せぬ出費や誘惑に負けないようにしています。
もちろん、たまには自分へのご褒美も必要ですが、それは予算内で楽しみます。
コツ3:資産運用に挑戦する
私は貯蓄だけではなく、資産運用もしています。
具体的には、インデックスファンドやロボアドバイザーなどの低コストで分散投資ができるものを利用しています。
これで長期的に資産が増えることを期待しています。
もし、資産運用に興味がある方は、以下のサイトや記事を参考にしてみてください。
老後資金を貯めるための2つの見直し方
老後資金を貯めるためには、どのような見直し方があるのでしょうか?
ここでは、私が実践している方法や参考になる情報を紹介します。
見直し1:支出を減らす
私は定期的に自分の支出を見直しています。
例えば、不要なサブスクリプションや会員料を解約したり、電気や水道などの光熱費を節約したり、食費や外食費を抑えたりします。
これで毎月数千円から数万円程度の支出を減らすことができます。
見直し2:収入を増やす
私は可能な限り自分の収入を増やすことも心がけています。
例えば、副業やパートタイムの仕事を探したり、スキルアップや資格取得を目指したり、ネットでの収入源を作ったりします。
これで毎月数万円から数十万円程度の収入を増やすことができます。
老後資金のシミュレーションツールを使ってみよう
老後資金の計算方法はわかりましたが、実際に自分の状況に合わせてシミュレーションしてみると、より具体的なイメージが湧きます。
そこで、おすすめの老後資金のシミュレーションツールを紹介します。
- 老後資金チェックシミュレーション
このツールでは、公的年金だけで老後資金をどの程度補えるかを確認できます。
性別や婚姻状況、公的年金の加入期間、平均年収や希望する生活水準などの情報を入力すると、65歳から85歳までの20年間における年金受給額や必要経費、収支バランスなどをグラフで見ることができます。 - 自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション
このツールでは、「きほんシミュレーション」と「くわしくシミュレーション」の2種類があります。
年齢や年収、貯蓄額、住宅や車の所有状況などの情報を入力すると、定年退職後の貯蓄や収入、支出をグラフで見ることができます。
さらに、現役時代と退職後のライフプランに関するアドバイスも得られます。
これらのシミュレーションツールを利用して、自分の老後資金の現状と目標を明確にしましょう。
もし、老後資金が足りないという結果が出た場合は、貯蓄方法や見直し方法のコツを参考にして、計画的に老後資金を準備していきましょう。
まとめ
今回は、一人暮らしの女性が老後に必要な資金と、貯め方や見直し方について紹介しました。
私が調べた結果では、約2,000万円が目安ということになりました。
また、毎月一定額を自動積立することや、支出を減らすことや収入を増やすことなどがコツと見直し方として挙げられました。
私はこれらを参考にして、自分の将来を考えていきたいと思います。
皆さんも自分の老後について考えてみてはいかがでしょうか?それでは、またお会いしましょう!